「UNKOIN」が世界を変える(かもしれない)理由

 UNKOINとは、2017年10月22日現在ICO中のトークンである。

www.unkoin.org

公式HPによると、UNKOINは次のようなコンセプトのようだ。

UNKOIN(ウンコイン)とは
UNKOINはあなたのデジタル活動やデジタル財産に運をもたらす、世界初のお守りトークンです。オンライントレードの成功やデジタル機器の故障防止などデジタル全般に対してブロックチェーンの技術を用いて、運を付与します。

昔から「人事を尽くして天命を待つ」とよく言ったもので、あらゆる活動で最後に必要になってくるのが運である。もともと運は神による中央集権的管理が一般的であった。しかし、現在の通信技術であれば、運そのものもcyptocurrencyで取り扱うことができるとUNKOINは主張している。なんともにわかには信じられない。しかし、ビットコインが登場する以前は、中央集権によらず通貨を管理することも不可能だと(一般的に)考えられていた。ビットコインが金銭的価値を持つ現在、運の非中央管理も不可能だと誰が言えるのだろうか。詳しいホワイトペーパーの開示が待ち望まれる。

 

と、ここまで悪ノリをしてみた。

実際のところ、ジョークで作られているEthereumのTokenである。しかし、こんな構想のTokenが実際に売れている。その理由は、調達資金の使用目的にある。

​UNKOIN基金
UNKOINと引き換えに提供されたEthereumは、子供達の運を上げるための寄付に利用されます。寄付先は主に日本全国の児童養護施設とそれらを支援する団体となります。寄付先についてはUNKOIN基金に委ねられることになりますが、twitterでの報告およびEthereumのトレースで完全な透明性を担保します。すなわち、寄付を受ける側には受け入れ用Ethereumアドレスの公開を義務付けます。なお、UNKOIN基金の責任は正しい施設・団体に寄付をするところまでとなり、実施する寄付後の各施設の利用方法については各施設の報告に委ねられることになります。集まったEthreumのうち、10%は運営費に、90%は寄付に用いられます。UNKOINは精神的、経済的に余裕のある匿名の大人達によって運営されています。

出資した人間は、この構想が「面白い」と思って出資したのである。私はこの構想には人々を引きつける点が2つあると考えている。

 1.購入した金額がほとんど寄付金に回る

UNKOINは赤い羽根募金の赤い羽根がToken化したものと言える。だからなんなんだという話だが、正直どうなるかわからない。家庭用ゲーム機のトロフィーの現実版になったらそれはそれで面白いし、金銭的な価値を持ったら持ったで面白い。

 2.寄付を受ける側のアドレスの公開を義務付け

”寄付金は正しく使われるのだろうか”という心配は、意外と心理的障壁になる。少なくとも私はそうだし、20時間超えテレビへの感想や、○○ちゃんを救う会への批判をインターネットでみるとどうやら私だけではないようだ。しかし、UNKOINでは暗号通貨の特性を活かし寄付後の動きまで追跡することで、この心理的障壁を減らしている。また、副次効果として暗号通貨の良い面を社会的に周知する可能性がある。

こういったわけで、私は(もしかしたら)UNKOINのコンセプトが世界を変える(かもしれない)と思っているのである。

日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル 小学1年生

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